石

白雲母

しろうんも 別名:Muscovite

意味

白雲母は、カリウムとアルミニウムを主成分とする雲母の一種です。層状の結晶構造をもち、一方向に完全に割れて薄くしなやかな板へはがれます。花崗岩、ペグマタイト、片岩、片麻岩などに産し、雲母資源は電気を通しにくさや耐熱性を生かす工業材料にもなります。

解説

白雲母は、理想組成をKAl2(AlSi3O10)(OH)2と表せる雲母です。雲母は、ケイ素とアルミニウムを含む薄い層が重なった層状珪酸塩鉱物のグループです。白雲母の結晶では、層と層の結び付きがほかの方向より弱いため、底面に平行な一方向へ完全に割れます。

劈開とは、結晶構造に沿って割れやすい方向のことです。白雲母は劈開に沿って非常に薄い板へ分かれ、板は曲げるとしなり、弾性を示します。無色、灰色、褐色、緑、黄、赤みを帯びるものがあり、薄片では無色に見えることが多い鉱物です。色や透明感だけで白雲母と定めず、劈開、結晶の形、共存する鉱物、必要に応じた分析を合わせます。

白雲母は片岩や片麻岩、花崗岩、花崗岩質ペグマタイト、アプライトなどに見られる代表的な造岩鉱物です。ペグマタイトは、マグマが冷える最後の段階にできる粗い結晶をもつ火成岩を指します。雲母の層構造は、薄い板へ割れやすいという性質の土台です。商業的に重要な雲母として知られる白雲母と金雲母は、電気、光、湿気、高温に対して安定な性質をもち、薄片が絶縁材や充填材などの用途に結び付きます。

占いで、重なる薄片を、考えを一度に決めず、確かめる順番を分ける比喩にする場合があります。この読みは層状の結晶と透ける薄片の見え方から生まれる連想です。白雲母が真実を見通す力を与えたり、判断を正しくしたりするという科学的根拠を示すものではありません。