哲学・心理
解釈項
かいしゃくこう意味
解釈項は、パースの記号論で、記号が何かを表すことによって生まれる理解や意味の効果です。「解釈する人」が解釈者であり、その過程で生まれる理解が解釈項に当たります。
解説
アメリカの哲学者チャールズ・サンダース・パースは、記号が意味を伝える仕組みを、記号・対象・解釈項という三者の関係から考えました。煙を見て火があると理解する場合、煙が記号、それが示す火が対象、火があるという理解が解釈項です。記号と対象を並べるだけでは、受け手がどのように意味を得るのかが説明から抜けてしまいます。
パースは、ある記号から生まれた理解が、さらに別の記号になる関係も説明しました。煙を見た人が「何かが燃えている」と言葉にすれば、その言葉を聞いた人にも理解が生まれます。意味が次の表現へ受け渡される過程です。ただし、その理解には記号と対象との結び付きが必要で、煙の例なら、火と煙の因果関係が解釈の根拠になります。
タロットに応用するなら、図柄と、そこから自分が受け取った意味を分ける時に役立つ概念です。図柄を見て「誰かの支えが必要かもしれない」と感じた場合、その理解がどの描写や経験から生まれたのかを言葉にできます。そこから実際の相談内容へ進む際は、本人の状況との照合が必要です。記号が意味を生む仕組みと、占いの予測が当たるかどうかは、別々に検討する問題です。