哲学・心理

機会費用

きかいひよう 別名:opportunity cost・alternative cost・機会原価

意味

機会費用とは、一つの案を選んだために断念する「次に望ましい案」の価値です。選ばなかった案が複数ある場合は、その中の次善案だけを基準にします。

解説

機会費用には、現金の支出が発生しない時間や資源も入ります。例えば、参加費三千円の二時間講座を選ぶと、同じ時間に入れた四千円の有償作業を断るとします。有償作業が次善案なら、講座の機会費用は四千円です。意思決定では、参加費三千円と機会費用を分けて書き、講座から得る価値と比べます。金額は仕組みを示す仮定例です。

次善案は選択時点の候補から決まるため、候補と前提が変われば機会費用も変化します。休息、家族との時間、安全、学びの価値まで市場価格で表すと、金額にしにくい価値が比較から抜け落ちます。一方、すでに支払い、どの候補を選んでも回収できない金額は埋没費用です。過去の支出は将来判断の比較から外しますが、支払済みの資源をこれから使う時間には、別用途を手放す機会費用が生じ得ます。

タロットでは、カード名、向き、人物、持ち物、背景、配置が目で確かめられる事実です。「この案へ時間を使うと、他の機会を逃すかもしれない」という受け取り方は占術上の解釈です。そこから候補を列挙したら、次善案を選ぶ作業へ移ります。候補の価値は、予定表、報酬、見積書、契約条件、本人の優先度を根拠に比べ、最終的な次善案を本人が定めます。

トレードオフは、一つを得ると別の価値が減る関係全体を指します。機会費用は、その関係の中で実際に手放す次善案の価値です。限界分析は、行動量を一段階増減した時の追加便益と追加費用を比べます。埋没費用は過去の回収不能な投入であり、将来の次善案を基準にする機会費用とは時間の向きが異なります。