哲学・心理

ランダム性

らんだむせい 別名:randomness・無作為性

意味

ランダム性とは、結果の並びに規則的な偏りが少なく、想定した確率模型のもとで一回ごとの値を事前に当てにくい性質です。評価には、見た目に加え、何を結果と数え、どの模型や検査を使うかという条件の明示が必要です。

解説

カードでは、一枚の札、七十八枚の並び全体、一定回数引いた時の出現数のいずれも結果になり得ます。偏りを論じる前に、候補となる札、各結果へ割り当てる確率、カードを戻すかどうかを決めておく必要があります。同じ札が続いたとしても、その一例だけで手続きに偏りがあるとは言えません。確率的な手続きでも連続は起こるため、系列全体の性質を判断するには、より多くの記録が必要です。

NISTの乱数検査集は、長い二進列について、零と一の頻度、同じ値が続く長さ、周期的な成分など、複数の種類の偏りを調べます。検査に通った時に分かるのは、調べた偏りがその基準で検出されなかったことです。生成器が用途に適しているかを判断するには、統計検査に加えて設計や暗号解析など、その用途に応じた評価が要ると同資料は注意しています。

ベイヤーとディアコニスは、五十二枚の山を二つに分けて交互に落とすリフルシャッフルを、ギルバート・シャノン・リーズ模型で解析しました。研究が求めたのは、各回数の後にどの配列がどれほどの確率で現れるかと、理想的な分布へどの程度近づくかです。有名な「七回」という目安は、この模型、枚数、距離の測り方に基づきます。七十八枚のタロットや別の混ぜ方には、それぞれに合う模型と評価が要ります。

ウェイトの展開法には、札の表を伏せ、山札を三回混ぜて切る手順が記されています。歴史資料から確かめられる範囲は、占式で指定された操作と回数です。すべての配列が等確率になるかを調べるには、別の解析が要ります。実占では使用した山札、混ぜ方、抽出位置、出たカード、向き、配置を観察事実として残します。「出た星が転職の好機を示す」という文は、抽出後に加えた占術上の解釈です。

無作為化は、読み手が結果を意図的に選びにくくする手続きです。ランダム性は、その手続きから得た並びや系列にどのような偏りがあるかという性質を指します。偶然性は、同じ条件でも複数の結果が起こり得ること、解釈規則は出た札から意味を導く基準です。混ぜ方、結果の性質、起こり得る別結果、意味付けを分けると、どの主張を確かめているかが明らかになります。