哲学・心理

帰結主義

きけつしゅぎ 別名:consequentialism・結果主義・帰結論

意味

帰結主義は、行為、規則、方針などの道徳的な正しさを、それらが生む結果に基づいて評価する理論の総称です。判断には、影響を受ける人、何を良い結果とみなすか、予測に使える証拠、結果が現れる期間を定める必要があります。功利主義は代表的な一類型です。

解説

帰結主義には複数の立場があります。個々の行為の結果を直接評価する立場と、広く受け入れられた規則や動機が生む結果を通じて行為を評価する立場が代表例です。さらに、幸福、知識、自由、平等など、何を価値ある結果として数えるかによって理論が分かれます。帰結主義という語が示す共通点は、正しさを結果に基づける点にあります。快楽の最大化や全員の利益の単純な合計は、特定の立場が加える条件です。

古典的功利主義は、帰結主義の代表例です。ジェレミー・ベンサムは、行為が関係者の幸福を増減させる傾向によって是認または否認されると述べました。ジョン・スチュアート・ミルの基準も、行為が幸福を促す傾向です。功利主義では全体の効用を重視します。帰結主義全体には別の価値を基準にする立場もあり、二つの語が指す範囲は異なります。

結果を比べる時は、実際に起きた結果と、判断時に予測できた結果を分けます。前者では、後から判明した事情も行為の評価対象です。後者を基準にする立場は、その時点の証拠から見込まれる利益と害を比較します。意思決定の段階では、選択肢ごとに影響を受ける人、結果の確率と大きさ、短期と長期の影響、やり直せる範囲を書き出します。そうすれば、不確実性を残したまま比較することが可能です。

行為帰結主義は個々の行為を直接比べ、規則帰結主義は、社会で受け入れられた時に良い結果を生む規則を基準にする立場です。規則を用いる立場では、約束や安全規則が信頼と予測可能性を支える効果も評価対象にします。一方、少数者の権利や利益が大きな合計の中で軽く扱われる懸念、将来予測の難しさ、常に最善の結果を求める負担は、帰結を優先する理論への批判の中心です。権利、約束、配分、同意を独立した観点から照らす作業は、見落としの防止につながります。

タロット相談では、カードに描かれた物と配置が図像上の事実、その象徴を将来の展開へ結び付ける部分が占術上の解釈です。特定の結果や確率には、カードの解釈とは別の証拠が必要です。相談者が選択肢を比べる時は、誰にどの利益と負担が及ぶか、必要な情報は何か、結果をいつ見直すかを整理する材料として使います。法律、同意、安全、専門家の判断が必要な事項は、カードの読みから切り離して確かめます。