哲学・心理
規範倫理学
きはんりんりがく 別名:normative ethics・normative ethical theory・規範的倫理学意味
規範倫理学は、どの行為が正しいか、何を義務として求められるか、どのような人格を育てるべきかについて、判断基準を示し、理由づける倫理学の分野です。結果、義務と権利、徳などの評価軸が、何を道徳的に重要と考えるかを検討します。道徳語の意味や道徳的事実の成り立ちを問うメタ倫理学とは、問いの階層が異なります。
解説
規範倫理学が答えようとするのは、「この状況で何をするべきか」「なぜその行為が正しいのか」「どのような人でありたいか」という一階の問いです。個別の医療、研究、環境、専門職などを論じる応用倫理まで広く含める整理と、一般的な理論を規範倫理学と呼ぶ整理があります。このページでは、具体的な判断を支える一般的な基準と理由づけに重点を置きます。
代表的な議論は、同じ問いに異なる焦点を与えます。アリストテレスは人間の善と徳にかなう活動を論じ、カントは普遍的な法則と人を目的として尊重する義務を示しました。ミルの功利主義は、幸福の促進と苦痛の防止に評価の重点を置きます。現代の規範倫理学には各系譜の内部にも多くの立場があり、徳、義務、結果の三分類は全体像をつかむ入口です。
実際の問題では、最初に決定の対象、影響を受ける人、選べる行為、確かめられた事実を整理することが出発点です。次に、権利と義務、予想される利益と害、求められる人格や関係、結果の不確実性を各理論の観点から検討します。異なる基準が同じ結論を支える場合もあれば、優先順位をめぐって結論が分かれる場合もあります。その時に記録するのは、採用した理由、満たせなかった要求、影響を減らす方法です。
相談サービスの評価には、予言の的中以外にも複数の基準があります。本人が理解して選べたか、害を予防したか、料金と限界を説明したか、秘密を守ったか、誤りを訂正したかも道徳的な論点です。現実の実務では倫理理論に加えて、提供地域の法令、契約、職業上の基準を確かめます。BACPの倫理枠組みは、本人の視点を聞き、法的・契約上の義務と倫理原則を検討し、判断と行動を記録する手順を相談実務の例として示しています。
タロット相談で事実として確かめられるのは、料金と契約、相談者と提供者の発言、同意、選んだ行動、実際に出たカード、相談後に報告された影響です。カードの象徴から正しい行為、相手の本心、将来の利益や害を読む部分は占術上の解釈に当たります。この助言は、誰の権利、どの義務、どの利益や害、どのような人格を重視しているでしょうか?カードの役割は問いの整理に置き、判断の根拠は現実の事実と理由から示します。