哲学・心理

物語的自己

ものがたりてきじこ

意味

物語的自己は、自分が誰かを、出来事、選択、他者との関係を時間のつながりとして語る中で理解する考え方です。経験をどう受け止め、これから何を選ぶかを考えるための枠組みであり、性格を一度で決めるものとして用いると、経験の変化やその時の関係を見落とします。

解説

リクールは、物語が人物の行為と出来事を時間のあるまとまりへ結び、その人物について「誰か」と問う手掛かりになると論じました。ブルーナーも、自伝的な語りを、経験を記録する文章であると同時に、語り直しながら解釈を続ける営みとして考えました。

占いでは、「私はこういう人だ」という結論より先に、いつ、何が起き、どう応じ、次に何を選べるかを分けて言葉にします。カードは経験に別の見出しを与える補助であり、性格や将来を決める資料とは別です。日記、予定、会話の記憶を照らせば、今の語りに抜けている出来事を探す手掛かりになります。