タロット
ツーウェイ・バック
つーうぇいばっく 別名:Two-way back・Reversible back・両方向裏面意味
ツーウェイ・バックは、カード裏面を180度回しても同じ向きに見える意匠です。中央や両端に鏡像のモチーフを置くか、回転すると一致する反復文様を使い、伏せ札の上下を分かりにくくします。「ツーウェイ」は向きの対称性を表す言葉です。表裏の両面を裏面にしたダブルバックは、手品などに用いる別種の特殊札にあたります。
解説
判別するには、裏面を180度回し、中央、四隅、縁、文字を同じ順に比べます。米国内務省インディアン局が公開するポーカー規則は、裏面を全札で同一とし、上下のどちらから見ても同じ向きに見える意匠を求めています。伏せた札から向きや種類の手がかりを得にくくすることが、この構成の実用上の役割です。
構成は大きく二つに分かれます。星や格子を面全体へ繰り返す型と、人物や動物を中心から上下へ反転して置く型です。大英博物館には、黒い星の斜め反復文様を刷った18世紀の遊戯札と、菱形の中へ太陽を反復した18世紀のタロットが残ります。反復文様でも、回転後に向きが変わる例があります。実物の判定には、一単位の向きと外周のつながりの確認も必要です。
U.S. Games SystemsのGolden Tarotは、反復文様が対称な裏面を採用し、正位置と逆位置の双方を使う読みへ対応すると説明されています。同社のAfrican Tarotでは、二匹の亀を互いに反対向きに置き、どちらを上にしても一匹が正立して見える構成です。二つの具象モチーフを反対向きに置く方法でも、回転後に同じ構成を保てます。幾何学文様とは異なる造形で、向きの判別を難しくした例です。
ツーウェイ・バックは、カードを開く前の上下を隠します。逆位置を読むかどうか、どの意味を与えるかは、デッキの解説と読み手の規則で決まるものです。印刷の見当ずれ、裁断の偏り、摩耗が一枚ごとに異なれば、設計が対称でも向きの手がかりになり得ます。共通する意匠と個体差を分けて点検することが大切です。