占星術

朔

さく

意味

朔は、地球の中心から見た月と太陽の視黄経の差が0度になる瞬間です。視黄経は天体の位置を黄道に沿って表す角度で、朔の時は月と太陽がほぼ同じ方向にあります。

解説

朔の頃は、太陽に照らされた月の面が地球と反対側を向くため、通常は月を肉眼で確認できません。朔は計算で定める一つの瞬間であり、その後に夕空で初めて見える細い月とは別です。次の朔までの周期を朔望月と呼び、平均は約29.53日です。

日食は朔の頃にだけ起こります。ただし、月の軌道は黄道に対して傾いているため、朔のたびに日食になるわけではありません。月が二つの軌道の交点付近を通る時に、太陽を隠す可能性が生じます。

日本や中国の太陰太陽暦では、朔を含む日を月の初日とする暦法があります。占星術の新月図では朔の時刻を使いますが、新月に願い事をする習慣は占術上、文化上の実践であり、朔という天文現象の定義には含まれません。