哲学・心理

多基準意思決定

たきじゅんいしけってい 別名:multi-criteria decision analysis・MCDA・多基準意思決定分析

意味

多基準意思決定とは、費用、時間、安全など複数の基準で候補を比較し、基準間の優先度とトレードオフを明らかにする意思決定の方法です。異なる単位の値は、各基準に合わせた評価尺度へ変換します。その上で重みを定め、候補ごとの総合評価を作ります。

解説

最初に決めるのは、何を選ぶか、どの候補を比べるか、何を達成したいかの三点です。次に、候補ごとの費用や所要時間などを調べ、各基準に合う評価尺度へ変換します。重みは、その基準が次善の状態から望ましい状態へ改善する幅を、決定者がどれほど重視するかを表す値です。「大切さ」の印象だけで重みを置くと、基準ごとの評価範囲の違いが抜け落ちます。

仮に学習プランAの点数を「目的との適合八、週の負担六、費用の許容度七」、Bを「六点五、九、八点五」とします。重みを五割、三割、二割とすると、加重合計はAが七点二、Bが七点六五です。数値は計算手順を示す仮定例であり、実際の点数には記録と判定基準が要ります。重みを変えた時に順位が入れ替わるなら、結論は一つの価値配分に敏感です。感度分析でその境界を確かめます。

タロットでは、カード名、向き、人物、持ち物、背景、配置が図像上の事実です。「安定を優先したい」「成長の余地も比べたい」という言葉は占術上の解釈であり、評価基準の候補を出す補助になります。費用、安全性、契約条件、点数には、カードの外に根拠が必要です。見積書、公式情報、実測値からそれぞれを定め、重みには本人の優先度を反映させます。最終判断を行うのも本人です。

意思決定マトリクスは候補と基準を表にする道具であり、多基準意思決定は基準設計、価値尺度、重み、結果の点検までを含むより広い方法です。トレードオフは一つの基準を改善すると別の基準が悪化する関係を指します。感度分析は、重みや点数の前提を変えても結論が保たれるかを調べる工程です。