占星術

柔軟宮

じゅうなんきゅう 別名:Mutable sign・Mutable signs

意味

柔軟宮は、双子座・乙女座・射手座・魚座をまとめるモダリティの一群です。トロピカル方式では次の二至二分へ移る前に位置し、占星術では状況へ応じて調整する動きと結び付けます。

解説

双子座は風、乙女座は地、射手座は火、魚座は水のサインです。柔軟宮には四元素が一つずつ入るため、元素とモダリティは同じ分類ではありません。元素は性質の違いを、モダリティは活動宮・固定宮・柔軟宮という動き方の違いを示します。

トロピカル方式では、活動宮が春分・夏至・秋分・冬至から始まり、固定宮がその次、柔軟宮がさらに次へ続きます。柔軟宮の後には次の活動宮が来るので、四つとも二至二分の直前に当たります。プトレマイオスはこの位置を、前の状態の終わりと次の状態の始まりの性質を共有する区間と説明しました。

プトレマイオスが用いた呼称は「二体的」を意味するbicorporealです。双子、乙女と翼、半人半馬、二匹の魚という各サインの姿が、二つの要素を備えることに由来します。17世紀のウィリアム・リリーはcommonまたはbicorporealと記し、現在はmutableが一般的な分類語になりました。

占星術では、柔軟宮が二つの季節状態の間にあることを、情報、手順、目標、感情などを状況に合わせて組み替える性質の根拠とします。これは天文学上の位置に重ねた占術上の象徴解釈です。出生図で柔軟宮にある天体の数だけから人物像を決めると、個々の天体と四元素の組み合わせが抜け落ちます。どの天体がどのハウスにあるかまで見ることで、調整が必要になる場面を具体的に整理できます。