哲学・心理
信念固執
しんねんこしつ 別名:belief perseverance・belief persistence・信念の固執意味
信念固執とは、信念や人物評価を支えた情報が誤りだったと分かった後も、判断が修正前の方向に残る現象です。最初の情報から自分で理由を組み立てると、その説明が元の情報を離れて信念を支える場合があります。
解説
一九七五年の実験では、参加者が本物と偽物の遺書を見分ける課題に取り組み、成績が高い、または低いという作られた評価を受けました。評価が無作為に決められたと伝える通常の事後説明を受けても、自分の能力についての差が残りました。誤った評価が残る仕組みまで説明する事後説明では、その差がおおむね解消しています。
一九八〇年の二つの実験では、百三十人が、危険を好むことと消防士としての成功に正または負の関係があるように見える事例を読みました。一部の参加者は、その関係が生じる理由も書きました。事例が架空だと詳しく説明された後も当初の見方が残り、理由を書いた群では残り方が強くなりました。自分で作った因果説明が、無効になった事例に代わって信念を支えたと解釈されています。
確証的情報探索は、仮説を支持する情報を探しやすい傾向です。信念固執は、仮説の出発点となった証拠が無効だと明示された後の残り方に焦点を当てます。認知的不協和は、両立しにくい信念や行動を持つ時の不快な緊張を表す用語です。反対の関係が成り立つ理由まで具体的に作る方法は、当初の信念だけを支える説明を弱める結果につながりました。
占いの起源説やカード解釈の出典に誤りが見つかった時は、記述を根拠との関係で仕分けます。分ける欄は、出典が直接述べる内容、そこから導いた解釈、別の資料でも確認できる事実の三つです。元の出典だけに依存する記述を取り下げ、残る資料から説明を作り直すと、訂正の範囲が明確になります。当初の説と反対の説明まで書く方法は、証拠を失った後も残る理由を見つける助けになります。