哲学・心理

確証的情報探索

かくしょうてきじょうほうたんさく 別名:confirmatory information search・confirmatory search・positive test strategy・確証的探索

意味

確証的情報探索とは、仮説を調べる時、その仮説が正しい場合に見つかりそうな事例や質問を優先して選ぶ傾向です。情報を探す段階に焦点を当てた言葉です。支持例だけでは、競合する仮説と見分ける根拠が不足する場合があります。

解説

クレイマンとハは、予想した特徴が現れそうな事例を試す方略を「肯定的検査方略」と整理しました。たとえば「外向的な人だ」という仮説を持ち、社交の場での振る舞いだけを尋ねる方法です。この方略は、検査の結果が現在の仮説と別の仮説で異なる確率になる時、区別に役立ちます。この違いが診断性です。予想どおりの答えがどちらの仮説でも起こりやすい場合、判別には別の検査が必要です。肯定的検査方略そのものは、課題の条件によって有効にも非効率にもなります。

ウェイソンの一九六〇年の実験では、参加者が「二、四、六」と同じ規則に従う三つの数を提案し、実験者の返答から規則を推測しました。正しい規則は、各数が一つ前より大きい三数です。二十九人のうち、最初の結論が正解だった人は六人でした。多くの参加者は自分の仮説に合う数列を試し、似た規則を除外する数列の検討は少数にとどまりました。この課題は、支持例の蓄積と仮説の識別が別の作業であることを示します。

人物を知ろうとする質問も、得られる答えを狭めます。スナイダーとスワンの一九七八年の研究では、相手が内向的または外向的だという仮説を与えられた参加者が、その仮説に合う質問を多く選びました。確証バイアスは、情報探索に加えて、得た情報の解釈や記憶まで含む広い概念です。確証的情報探索は質問や資料を選ぶ段階、信念固執は根拠を否定された後も信念が残る段階に焦点を当てます。

カードから「転職を望んでいる」という解釈を得たら、現在の解釈と考えられる別案を先に書き出します。次は、一方の案なら起こりやすく、もう一方なら起こりにくい事実を探す段階です。「今の仕事で続けたい点は何ですか?」「転職して失うものは何ですか?」のように、賛否の両方を答えられる質問を用意します。カードの図像は仮説を作る手掛かりです。カードだけを人物像や結論の証拠にすると、相談者の発言や現実の資料との区別がつかなくなります。