哲学・心理
確実性効果
かくじつせいこうか 別名:certainty effect・確実性への選好意味
確実性効果は、確実に得られる結果を、確率が少し下がる選択肢に比べて大きく評価しやすい傾向です。確実さは判断材料の一つです。利益、失敗した場合の影響、やり直せるかどうかも含めて比べる必要があります。
解説
カーネマンとトヴェルスキーは、リスクのある選択を調べた研究で確実性効果を示しました。ある問題では、三千を確実に得る選択肢と、八〇パーセントの確率で四千を得る選択肢を比べ、多くの参加者が確実な三千を選びました。ところが、両方の確率を四分の一にすると、参加者の多くは二五パーセントで三千を得る選択肢から、二〇パーセントで四千を得る選択肢へ移りました。確実な結果が消えたことで、選び方が変わった例です。
この傾向は、プロスペクト理論で、人が単なる可能性にとどまる結果を確実な結果に比べて軽く受け取ることとして説明されました。確実な利益がある場面では慎重な選択を促します。一方、確実な損失を避けたい場面では、さらに大きな損失の可能性を選ぶ方向へ働くことがあります。利益と損失で選び方が変わる点も重要です。
占いサービスで「絶対に成就する」「必ず当たる」と書かれていると、確実だという印象だけで選びやすくなります。判断材料になるのは、何が保証されるのかに加え、例外、料金、返金条件、根拠となる記録です。進路や仕事の選択では、成功確率だけを比べず、失敗した時の負担、途中で方針を変えられるか、得たい結果が自分にとってどれほど重要かも書き出すと、確実性に偏らない比較ができます。