象徴
五行の土
ごぎょうのど 別名:五行土・Earth Phase・Soil Phase意味
五行の土は、五行の一つで、『尚書』洪範では種まきと収穫に関わる働きとして説明される類型です。後代の配当では、中央、黄、甘味、戊・己などと結び付きます。季節は長夏にまとめる方式と、各季節の末へ分ける方式があるため、参照する表を明示する必要があります。
解説
『尚書』洪範の「土爰稼穡」は、土を作物の種まきと取り入れに関わるものとして示し、その働きから生じる味を甘いものとしています。占術でいう土は、名称のもとになった土壌に加えて、受け入れ、育て、収穫できる形へ移すという分類上の働きも指します。
『春秋繁露』五行之義は土を五行の中央に置き、木を東と春、火を南と夏、金を西と秋、水を北と冬へ配しています。『淮南子』墬形訓でも中央は土に当たり、黄、甘味などと結び付きます。四方の中間へ土を置く構成が、基盤や媒介という後世の象徴を考える出発点です。
土の季節配当には複数の方式があります。五季の表では長夏を土へ配し、暦の土用では立春、立夏、立秋、立冬の直前へ土の期間を分けます。一方、『白虎通』五行が記すのは、土が四季それぞれの十八日を主る方式です。すべての分野に一つの方式を当てはめると、表ごとの前提が失われるため、使用する暦や占術に合う表を選びます。
相生では火が土を生み、土が金を生みます。相剋では木が土を制し、土が水を制する位置です。これは五行の関係図における順序です。灰と土壌の変化や土による治水は、測定できる自然現象として専門資料から判断し、五行上の順序と区別します。
命式やタロットで土を読む時、確認できる事実は、干支の五行配当、カードに描かれた地面や器、採用した対応表です。そこから安定、保管、仲介などを導く部分は占術上の解釈に当たります。ここでいう土は、中央という位置、季節の区切り、育成と収穫のうち、どの働きを指しているでしょうか?対象を具体化すると、一般的な「土らしさ」だけで結論を出さずに済みます。