象徴

赤

あか

意味

赤は、色相として区別される色の範囲です。顔料、染料、光のいずれにも赤は現れますが、見え方は照明、周囲の色、素材によって変わり、名称だけから物質や意味は決められません。

解説

色は、見る人の知覚と観察条件のもとで生まれる現象です。光の波長は、見え方を左右する複数の条件の一つです。国際照明委員会(CIE)は、色の見え方が光のスペクトル、対象の大きさや周囲、観察者の順応状態などに左右されると整理しています。画面の赤、布の赤、鉱物を砕いた赤を同じ材料だと考えず、何に色が付いているかを確かめます。

絵画や染織に使われた赤の材料には、赤土などの鉄を含む顔料、辰砂由来の顔料、コチニールやアカネ由来の染料があります。見た目が赤でも、原料、媒材、退色や安全上の注意は同じではありません。作品の色材を調べる時は、色名だけで決めず、制作時期、技法、記録、必要に応じた分析結果を照合します。

血、火、祝い、危険などを赤へ結び付ける表現は各地にありますが、その意味は地域、時代、使われた対象によって変わります。タロットや占星術では、火星やワンドと赤を結ぶ象徴的な読みがあります。図像と伝統がこの結び付きを形作り、色の物理的な性質を説明する記述ではありません。赤い衣服、背景、印、花のどれが描かれているかを見てから、その場面での強調や緊張を考えます。

占いで赤を手掛かりにする時は、感情や行動を一語で断定せず、相談者が置かれた場面と他の記号を照らし合わせます。色は解釈の入口にはなりますが、出来事の原因や将来を証明するものではありません。