占星術
アルデバラン
あるでばらん 別名:Aldebaran意味
アルデバランは、おうし座α星に国際天文学連合(IAU)が認めた固有名です。牡牛の目に見立てられる橙色の巨星で、ヒアデス星団の中にあるように見えますが、実際には星団より手前にある別の恒星です。
解説
ヒアデス星団は、肉眼ではV字形に見える星の集まりです。アルデバランがその一角で明るく輝くため、星団の一員だと思いやすいものの、距離と動きを調べると同じ集団には属していません。空で同じ方向に見えることと、宇宙空間で近くにあることは別です。
Aldebaranは、中世アラビア語のal-dabarānに由来し、「後に続くもの」と解釈されます。プレアデス星団が昇った後に、アルデバランを含むヒアデスの星々が続く見え方を表した名です。中世にはヒアデス全体を指す月宿名としても、一つの星の名としても使われ、IAUは2016年におうし座α星の固有名として採用しました。
プトレマイオスの『テトラビブロス』は、ヒアデスの中で明るく赤みを帯びた星を「松明」と呼び、火星に似た性質へ分類しました。後世の恒星占星術では、アルデバランを四つのロイヤルスターの一つに数える体系もあります。どちらも天文学上の分類ではないため、出生図で参照する場合は、採用する文献と黄経、合とみなす角度の範囲を確かめる必要があります。