哲学・心理
顕著性バイアス
けんちょせいばいあす 別名:salience bias・顕著性効果意味
顕著性バイアスは、見た目、音、珍しさ、感情の強さなどによって目立つ情報を、実際以上に重要だと判断しやすい傾向です。顕著性とは、周囲の情報から際立ち、注意を引く性質を指します。目立つことと、判断に必要なことは一致するとは限りません。
解説
テイラーとフィスクの実験では、二人の会話を周囲から観察する際、参加者が座る位置によって、どちらの話者が目に入りやすいかを変えました。正面に見える話者は、横から見る話者より会話へ大きな影響を与えたと評価されました。発言内容が同じでも、視界の中で目立つ人物が原因として重く受け取られたことになります。
目立つ情報へ注意を向けることは、変化や危険を素早く見つける時に役立ちます。問題になるのは、目立ちやすさを証拠の強さと取り違える場合です。鮮やかな体験談があっても、多くの記録が別の傾向を示しているなら、両方を比べる必要があります。また、何が目立つかは、見る位置、直前の経験、関心によって変わります。
タロットでは、大きな人物や暗い色を持つカードが、展開全体の意味を占めることがあります。各カードについて、置かれた位置、質問との関係、描かれた事実、そこから導く解釈を同じ順序で書くと、見た目の強さだけで重みを決めずに済みます。最終的な判断には、相談者が話した事実と、現実に選べる行動も必要です。